泰和泰がテンセントー任天堂を代理し、ゲーム機Switch著作権侵害行政保護事件に勝訴
2021-05-11 浏览次数:19223日本・任天堂は世界的に有名なゲーム機メーカーであり、その製品のゲーム機Switchは世界中の多くの消費者から愛され、米誌『Time』の「2017年テクノロジー製品トップ10」で第1位となり、2010年代デジタル製品トップ10」にランクインしている。その代表的なゲーム「スーパーマリオ」や「ゼルダの伝説」等は、世界的に高い知名度を誇っている。日本・任天堂はテンセントにゲーム機Switchの中国本土での独占販売を許可し、SwitchシステムソフトウェアおよびSwitchゲームのライセンスを独占取得したテンセントは、SwitchシステムソフトウェアおよびSwitchゲームソフトウェアの著作権に関連する権利者になっている。中国版Switchゲーム機は2019年12月に発売された。
2020年8月、テンセントは、一部のコンピュータ販売モールでクラック版のSwitchゲーム機を販売しているショップがあることを知り、そのショップがその場でSwitchゲーム機のチップのクラッキングとはんだ付けを行い、『マリオカート8デラックス』『スーパーマリオ オデッセイ』『NewスーパーマリオブラザーズUデラックス』のダウンロードサービスを消費者に提供していることが判明した。中国版Switchゲーム機のクラッキングという新技術の事件に対して、廖懐学弁護士率いるチームはテンセントの依頼を受け、証拠集めのため現地調査を行い、ショップの権利侵害行為に関する証拠を全面的に収集して証拠を固め、行政機関に権利侵害行為に関する苦情を訴え、告発した。
Switchゲーム機は公式OSにのみ対応し、購入したゲームカートリッジの、または電子ショップ(ニンテンドーeショップ)から有料でダウンロードした正規版ゲームしか動作しないようになっており、これはすべて著作権者がそのソフトウェアの著作権を保護するために講じている技術的な措置である。Switchゲーム機の正式な許可を得ずにSwitchゲーム機内にクラックチップをはんだ付けし、非公式のSwitchシステムソフトウェアを起動させ、Switchゲーム機の起動保護メカニズムを破壊する権利侵害者の行為は、ソフトウェアの著作権を保護するために著作権者が講じた技術的措置に対する故意の回避または破壊に当たる。また、Switchゲーム機本来の構造と回路の構造を変えるチップのはんだ付け・クラッキングの行為は、潜在的な安全上のリスクを形成し、公共の利益を損なうものである。調査の結果、行政機関は「計算機保護条例(コンピュータ保護条例)」第24条第(三)号の規定に基づき、権利侵害者の上記違法行為を取り締り、権利侵害の停止と違法所得の没収を求め、罰金の支払いを言い渡した。
Switchゲーム機の国際化された権利チェーンとクラッキングに係る複雑な技術的背景により、権利行使の難度が比較的高かった。日増しに増加するゲーム機のクラッキング行為は、権利者の合法的な権利・利益を侵害し、さらには中国国内の正規版化を図るゲーム・エコシステムおよび環境を破壊するものである。この事件で、著作権行政保護の観点から権利を保護することを選択し、当該権利侵害行為を迅速かつ効果的に阻止し、権利者の合法的な権利・利益を速やかに保護したことは、イノベーションの保護に有益であり、ゲーム・エコシステムの良好かつ健全な発展を促すものである。